だからこそ 褒めて伸ばす
次男は知的障害があります。体の成長に関しても、成長曲線の最下限をなんとかギリギリ追って行っているぐらいの成長です。なので、運動機能に関しても、周りの子供が難なくできることも、若干難しい場合が多いんです。
先日、次男が私にこう話しかけてきました。
「お父さん。ぼくね、投げられたボール(ドッチボール専用の少し柔らかいボール)を取れるようになったよ。今度、お父さんがお休みの時に一緒に遊ぼうね。」
そう言われたので、遊ぶ約束をしました。
そして、休日。
次男がさっそく誘ってくれました。どんな感じでボールを投げて取れるのか、わくわくしながら、いざ!スタート!
私がボールをだいぶ手加減して投げました。(少し山なりでふわっと投げる感じ)
なんと、取れるのではないですか!!!そして、受け取ったボールを片手でしっかり投げ返す事も出来たんです( ノД`)シクシク…
それくらいできるでしょ?という感覚がある方もいらっしゃるかもしれませんが、今までの次男の運動機能から考えるとスゴイことなんです。
ついつい、私は投げるスピードをどんどん速めてしまいました。当然、次男は受け取ることができません。しかし、後ろに逸らしてしまったボールを追いかけては投げ返してきます。
いつもであれば、泣いて諦めていたのですが、今回は違いました。
「あ!とれなかった!次はとるぞぉ!」とやる気が出てきているんです。
そういう姿を見るにつけ、私も熱が入ってしまい、どんどん投げては、アドバイスし、できたら褒める、失敗したら次はきっとできる!と言葉をかけるの繰り返し・・・・。
(松岡修三ばりの熱があったかもしれません・・。近所迷惑だったかもww)
50回ぐらい投げたり、受けたりを繰り返したでしょうか。息子は明らかに疲れていましたが、満面の笑顔です。楽しいんでしょう。おそらく、できるようになったこと、そして、失敗しても次のチャレンジでできるかもしれないという期待感があったからだと思います。
そんな次男の一生懸命な姿に、心打たれた一日でした。
周りの子供よりできることは少ない。どうしても、できないことばかりに注目してそれを出来るようにさせようとばかりしていました。生きていくためにはできないことを出来るようになることは当然ながら必要だと思います。だからこそ、今できる事、できるようになったこと、それらの努力に対して褒める。それが、できないを出来るようになるために必要な能力の伸ばし方だと思いました。
今日のちょっと一息
「頑張るもいいけど、顔晴るも素敵!!」