口癖というものは怖いもので
仕事が終わったあと家に帰った後の第一声は?と聞かれると皆さんは何と答えますか?(「ただいまぁ」は除く)
「はぁ、疲れた。」
「しんどー。」
「今日も一日頑張った。」
「今日は会社で、あーでもない、こーでもない・・・・・・」
色々あると思います。
10年くらい前の私は「はぁ、疲れた。まじだる。」が口癖でした。
家に帰るたびに発していました。別に疲れていなくても、です。
長男が生まれ、いろいろな言葉をしゃべり出した頃、衝撃が走りました。
長男の口から「はぁ、つかれた。まじだる。あーもねー。」
と発せられているではありませんか。
最初の方は、「お父さんの口癖に、あーもねー。(私が電話口で部下に対して、「何やってんだ。まったくもう!」の意)がついてるやん。はは。かわいいね。」ぐらいの意識でした。
でもですね、これって恐ろしいことかもしれないと、後々考えたんです。
私の口癖がインプットされている息子が大きくなるにつれ、仕事から帰ってきた私を見るたびに、「ああ、大人になって仕事をするのって、毎日こんなに辛いものなんだ。仕事ってなんのためにするか意味がわかんない。」的な思考に陥るんじゃないかと。
大人になることが楽しくなくなるんじゃないかと。
それ以降、私自身「疲れた」という言葉はほとんど発することはなくなりました。
その効果があってでしょうか、それ以来、長男もその言葉はまったく使わなくなり、私自身も仕事が今まで以上に上手くいくようになったんですね。部下に対する言葉も変わりました。
本当に疲れた時は「疲れたー!」と言っていいと思います。それは神様も許してくれるでしょう。私は大した事もないのに、ストレス発散をするかの如く、「はあ、疲れた。」と発していました。そんな天に唾を吐く行為は神様が許してくれるわけがありません。きっと神様も「おまえ、いい加減にしろよ。息子にその言葉を言わせて思い知らえてやる。」ということで私に気付かせてくれたのかもしれません。
「疲れた」は「憑かれる」からきているとも言われています。(違ったらごめんなさい。)私は毎日のように発していた言葉で何か悪いものに「憑かれていた」のかもしれませんね・・・・。
純真無垢な長男に人生で大切な事を教わった一つの出来事でした。
子供からも学ぶことって本当に多いですね。
今日のちょっと一息
「今日の合言葉は「ツイてる!(憑いてる!)」