今日のちょっと一息

人生皆師 楽しく生きよう!

私たちはいったい何歳まで働くのか?!

「70歳超えても働く」過半数

60代、「人生100年」を意識

日本経済新聞社が2019年秋に実施した郵送世論調査によると、70歳以上まで働くつもりだと答えた人が60歳代の54%にのぼった。18年秋に実施した前回の調査に比べて9㌽増えた。「人生100年時代」を迎え、高齢者を中心に就労意識が大きく変わっていることが浮き彫りになった。政府も企業も、高齢者が働き続けることができる制度づくりが迫られている。

 

 2020年1月11日(土)日本経済新聞

 

 

日本経済新聞の一面になっていた記事です。
前回のブログで「在職老齢年金」について投稿しましたので、今回は退職後のライフプランについて考えたことをお伝えしたいと思います。

 

 

皆さんは何歳まで働きますか?
60歳?65歳?70歳?生涯現役?
私は「体と頭が動く限りは働き続ける!」という思いはあります。
しかし、そう簡単にはいかないのも事実。
年金をもらいながら悠々自適な老後を送るのも一つの選択肢としてはありですね。
では、仕事をリタイアした後の生活設計はしっかり立てられているでしょうか?
リタイア後の収入はどれぐらいあるのか?支出はどれぐらいなのか?現在の貯蓄で賄うことができるのか?
老後資金2000万円問題など、様々な情報が出ている中、自分はどうなのか?を考えていくのは重要です。実際に2000万円も必要なのか?そもそも2000万円なんて大金を用意する必要がないのか?新聞の記事にあるように、70歳超えても働く必要があるのか?
ご自身のリタイアメントプランを考えていくのも必要かもしれません。

 

 

【自分はどれぐらいの年金を受給できるのか】
自営業の方、会社員の方、公務員の方、専業主婦の方、様々な職業の方がいらっしゃいますが、年金を収めている方は、収めた期間に応じて年金が支給されます。(受給資格期間というものは当然ありますが・・・。)
今回は、一般的な会社員を例に年金がいくらくらいもらえるのかを見ていきましょう。

設定として、

・ 夫36歳、会社員、平均標準報酬額45万円、21歳から65歳まで働いて、65歳から年金を受給する。

・妻33歳、専業主婦、収入なし。19歳から25歳まで会社員として勤務。会社員として勤務していた時の平均報酬月額20万円、26歳以降は、専業主婦として働き、65歳から年金を受給する。
という設定で、見込み額を計算してみます。
(見込み額の計算に関しては、「公的年金受給 シュミレーション」などで検索するといろいろなサイトで試すことができますので、ぜひ皆さんも試してみてください。)

そうすると・・・・、
夫:65歳~67歳・・・248万円/年
  68歳~・・・・・・209万円/年
妻:65歳~・・・・・・78万円/年
という風になります。リタイア後の大体の収入はこれで把握できました。
では、支出はどうなのか?

現在の支出はどれぐらいでしょうか?子供がいると教育費がかかる、住宅のローンが残っているなどなど、いろいろな支出が重なっていると思います。
65歳以降、年金を受給する年齢になって、それがそのまま支出として残ることはほとんどないと思います。それを加味して考えてみましょう。

そうすると、夫婦2人で生活していく上で必要な支出というのはそんなにはかからないのではないでしょうか?
上のモデルでいくと、妻が65歳になってからは2人で287万円/年の年金が受給できます。
23万/月です。贅沢はできませんが、生活が困窮するまではいかないのではないでしょうか。(税金等を考慮すると、手取り額としては減りますが・・・・。)

夫婦共働きの家庭に関してはこれよりも年金は増えてくる場合があります。

また、年金受給開始年齢を遅らせることで、年金受給額を増やすことができます。

1月遅らせるごとに0.7%増。1年で8.4%。最大5年(60か月)遅らせたとして42%増となります。

上のモデルでは、夫は336万円/年、妻は110万円/年、合計446万円まで増えます。70歳まで現役並みに働ける場合は、遅らせるのも検討してもよいかもしれません。

しかし、

「70歳までの貯蓄すら準備できない!」
「それでは、全然足りないし、不安だ!病気になったらどうするんだ!」
「老後に趣味も楽しみたい!」
「あれもしたい!これもしたい!」
などある方は、それに見合った貯蓄や、年金以外に収入を得る方法を考える必要がありますよね。

仮にモデルケースのパターンで、現役時代と同じような生活レベルを送りたいということで、+10万円/月が必要だと考えてみると、+年間120万円。65歳~85歳まで生きるとして、2400万円が必要となります。


この2400万円を貯蓄で用意するとなると、
30歳~65歳の間で準備するとして、約5.8万円/月です。
20歳~65歳の間で準備するとして、約4.5万円/月です。
毎月コツコツ積み立てる預金や、投資信託、イデコなど、老後に向けて活用できるものはいろいろとあります。
現在の生活が困窮しては意味がありませんので、無理の無い範囲で、現在の支出を見直して将来に向けて準備することを考えてみるのはいかがでしょうか?

 

【足るを知る】
日本にはこんな言葉があるようですね。
「起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半」
どんなにお金があって、裕福な生活をしていても、起きているときは半畳分、寝ているときは一畳分あれば十分。天下をとるような偉業を成し遂げたとしても、一度の食事で食べられるのはせいぜい2合半。
人間というものはそれだけの存在なのかもしれません。

 

お金は必要です。あって困るものではありません。しかし、どんなに頑張っても、思うように増えていかない場合もあります。
たとえ、資産形成が上手くいかなかったとしても、現状に「感謝」し、身の丈に合った生活を心がけていくことが大切なのかもしれませんね。

 


こんな感じの表を作って、ご家庭の状況を把握してみてはいかがでしょうか。

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 年金受給額については将来受け取ることができる正確な数字ではありません。

あくまでも目安としてご確認ください。

今後の法改正などで受給見込み額が変更になる可能性もあります。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。
今後も皆さんの生活に少しでもお役に立てるような内容を投稿できるように頑張っていきます。