歳をとるごとに進化させる
大人になると物事の「緩急」が分かってくる。若いころは何でもかんでも、百パーセントでことにあたりがちだ。だけど常にそれだとミスも増える。周りも目に入らない。戦いでは相手もプロだから、行き詰まる。
そんな時は、少しスピードを緩めてみるんだ。すると加速に転じたとき、より「速く」みせられる。僕自身、体が疲れを知るようになってからの方が、いいプレーができるようになった。うまくいかないなら、一歩引いてみる。歩幅を緩めれば見える景色も変わる。ずっと同じリズムだと乗り切りにくいのは、人生でも同じじゃないのかな。
引用 2021年2月26日 日本経済新聞 サッカー人として 三浦知良
2月26日で54歳になった三浦知良さんの記事です。この年齢までサッカーを続けていることもすごいですが、記事の内容にも感動しました。サッカーという一つのスポーツを通して、仕事や人生の道を切り開く。これこそ「スポーツ道」「サッカー道」というのでしょうか。
何かを一途にやり遂げる時、そこから色々なものが見えてくるのでしょう。若い時はがむしゃらにやって成し遂げられた事が、歳を重ねると力の抜き具合がわかり、もっと上手くいく。
逆にチカラを抜きすぎて出来ていなかったことが、何かのきっかけによってガムシャラになり成し遂げる。
「きっかけ」というのは色んな所にあるはず。どうすればそれを引き寄せられるか?それは自分の意識次第。
きっかけをバネにして色々な経験を重ね、そして歳をとるごとに人間としての旨味も熟成されていくのでしょう。
人生に順風満帆はあり得ない。だからこそ、自分にとって良かったことも悪かったことも人生を旨くする為のスパイスとなれるように(考えられるように)なりたいものです😂
たくさんの経験をした方の話が面白いのは、旨味が熟成されているからなのでしょう。生半可な知識と経験では人の心を動かすような話はできないはず。
私がじいさんになった時に、子供達、孫たちに面白くかつ勉強になる話をたくさんできるように日々勉強だなと考えさせられた記事でした。
今日のちょっと一息
「うちの爺ちゃん、話がなげーなぁ。」